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親睦のつどい2023春 ピアノリサイタルを開催

2月17日(水)午後6時より、紀尾井町サロンホール(東京)に於いて、日本・ロシア協会は「平和回復への願い  思いを分かち合う  親睦のつどい2023春  ピアノリサイタル」を開催しました。

 

■開催主旨

ウクライナ戦争は国境超えて人々をつなぐ芸術への攻撃にもなりました。ロシア関連の文化芸術の場は狭められ、ロシアの伝統文化に触れる機会が激減してしまいました。
どんな時代でも伝統文化の価値は損なわれることがなく、魂のこもった芸術作品は人の心に響くことを確信し、その力を信じ伝えていくこと、そして、今そこにある争いに心を痛め、思いを分かち合う場を提供することは長年日本とロシアの民間交流活動を続けてきた交流団体の役割りと考え、参加者の皆様の親睦の場とロシア音楽の伝統の奥深さを参加者に届けたいとの思いで親睦のつどい2023春ピアノリサイタルは企画されました。

 

■親睦のつどい 坂本里沙子ピアノリサイタル

この催事は会員と関係者のみの参加で開催しました。
会員とその同伴者、関係団体であるNPO日ロ交流協会、ロシア文化フェスティバル日本組織委員会事務局、地方協会は大阪、栃木、茨木、秋田からご参加頂きました。その他にはロシアとの関係を継続されている団体、個人、ロシア文学やロシア経済を学んでいる学生の方々等総勢40名程が参加されました。開演に先立ち、NPO日ロ交流協会服部文男会長よりご挨拶を頂き、各団体が厳しい状況の中で交流活動を継続されている様子をお話しされました。

ピアニストの坂本里沙子さんは高校卒業後にロシア国立モスクワ音楽院で学ばれ、伝統を大切に受け継ぐ先生方に囲まれ、多くの薫陶を受けたとのことです。

この度のリサイタルでは、19世紀に始まったロシア音楽の系譜は様々な音楽家によって紡がれ、今日に至ることを説明されロシアの壮大な自然や文化が表現されている作品を選曲、楽曲にちなんだ詩を紹介しながらロシア音楽の礎を築いたグリンカの「ひばり」から始まり、そして、チャイコフスキー、アナンスキ―、ラフマニノフの全9曲を披露、最後には観客からの盛大な拍手の要望に応えて、アンコール曲2曲を演奏してくださいました。

時に力強く時に詩情溢れるピアノの音と、その旋律に込められた思いは観客を魅了し、強く心に響くものとなりました。

リサイタル終了後は、参加者の方々が日本とロシアの関係をつなげていくことの必要性を強く感じながら意見・情報交換、歓談を楽しまれ、非常に有意義な時間を過ごされました。

 
 

民間交流を通して日本とロシアの関係を継続させていくこと、平和のために協力を求めるロシア人の友人と協力していくことの必要性をあらためて強く感じるイベントになりました。日本・ロシア協会は、今後もできることを模索しながら努力をして参ります。